ユネスコの無形文化遺産にも登録された日本の誇る伝統的な食文化「和食」は、海外の食文化と比べるとどうしても塩分過多に。
その理由は、昆布やかつお節などのだし、焼き魚、干物、醤油・味噌・漬物など、和食に欠かすことのできない食材には沢山の塩が使われているからです。
食事は美味しくて楽しいもの
厚生労働省は生活習慣病である高血圧予防のため昨年4月、日本人の1日の食塩摂取目標量を男性8g未満、女性7g未満に引き下げましたが、たいていの日本人はオーバーしていると言われています。
外食産業ではみんながすぐに「美味しい!」と感じるよう、味を濃くして出しています。忙しく働いている人たちは大抵お昼は外食ですよね。
お昼もなるべくお弁当にして薄味に慣れておくというのが理想ですが、美味しくない食事になってしまっては本末転倒。
食事がストレスになるくらいなら好きなものを好きなだけ食べたほうがいいと思います。
摂るのを恐れるより、摂った分だけ出せばいいという気持ちで、質の良い塩を摂り、塩を体内から排出してくれる食品を上手に取り入れてみましょう。
出典:写真AC
質の良い塩って?
最近の健康ブームで「天日塩」がいいらしい。というのはなんとなく分かってきている方が多いと思います。
天日塩とは、海水を地上に汲み上げ、風と太陽の自然の力だけで海水を乾燥させる方法です。
日本には塩田を作るほどの広大な土地はないし、湿度が高く乾燥に時間がかかるので天日塩はほとんど作られていないと聞いています。
「え?!よく日本の海塩って売ってるけどそれは違うの?」という声が沢山聞こえてくる気がしますが、日本の海塩はほとんど釜炊きされている塩です。
釜炊きや精製方法などによって含有量の差はあると思いますが、天日塩と比較するとミネラル含有量が著しく減ってしまいます。
更に塩素とナトリウムが結合し、尿や汗として出て行くはずの塩素が体内に残ってしまい、高血圧を引き起こすと言われていますので、私は海外の天日塩をオススメします。
塩を排出する栄養素とは?
体内に塩を吸収させず、排出してくれる栄養素はカリウムです。
ナトリウム(塩)とカリウムは相互関係にあり、ナトリウムが血圧を上げ、カリウムが血圧を下げる働きをしてくれます。
カリウムを多く含む食品は、こんぶ・大豆製品・里芋・やまと芋・アボカド・ほうれん草・バナナなど。
調理損失が多いので、生でいただくか、お味噌汁やスープなど汁ごといただけるメニューにすると良いですよ。
血圧を下げてくれる栄養素とは?
血管を広げ血圧を下げてくれる栄養素はマグネシウムです。
マグネシウムが多く含まれている食品はアーモンド・カシューナッツ・ごま・大豆製品・玄米など。
高血圧の方は主食を白米から玄米に、おやつには食塩無添加のナッツを選んでみてはいかがですか?
水道水には塩素がいっぱい
海外で水道水が飲める国ってすごく少ないですよね。日本の水道水が飲水として飲めるのはどうしてでしょうか。
日本には水道法というのがあり、厚生労働省管轄の元、基準が設けられています。
上水道は液体塩素・次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素剤を使い、残留塩素を0.1mg/L以上にすることが定められているんです。
高血圧の方は飲料水にミネラルウォーターを選ぶことをお勧めします。
ミネラルウォーターの中でも硬水だとナトリウム濃度が高いものがあったりするので気をつけてくださいね。
昨年12月から従業員50人以上の企業に対して義務化になったストレスチェック制度。
高血圧などの生活習慣病は不規則な食生活によるストレスが大きな要因となります。
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文:宮澤真喜子
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